2016年2月9日火曜日

Chord MojoとHugoの違いとか

Chord Mojoの人気はすさまじいですね。年末商戦で飛ぶように売れたそうです。

そろそろ熱も冷めてきて、在庫も潤沢になってきましたが、概ね良好なユーザー評価のおかげで、未だ快進撃が続いています。数年前に「iFi nano iDSD」が流行ったときも同様でしたが、ライバル的商品が出ないかぎり、当面のあいだベストセラーの地位をキープしそうです。

Chord HugoとMojoを比較してみました

私自身は未だにMojoに満足しており、最近「据え置き型DACヘッドホンアンプ複合機」(Oppo HA-1やFostex HP-A8のようなもの)を買おうと思っていながら、それらを試聴するたびに、Mojoと比較してもあまり優位性が感じられず、なかなか購入に踏みきれません。Mojoというのは、それくらい音質・パワーともに優秀なガジェットです。

ところで、7万円のMojoの上位には、相変わらず25万円の「Chord Hugo」が鎮座しています。

最近ではHugoも中古など手頃な価格で手に入るようになってきたので、「Mojoのかわりにちょっと奮発してHugoを買おうかな」なんて思っている人や、もしくは、Mojoの音に惚れ込んで、「じゃあさらに高価なHugoはもっとスゴイのか?」、という疑問を持っている人が多いようです。

今回、友人の厚意でHugoを一週間ほど借りることができたため、この機会にMojoとHugoを交互に比較してみました。



スペック的な違い

以前Chord Mojoについてはブログで色々と書きましたが →こちらと、追記

Chord HugoとMojoは、機能的にはいくつかの違いがあります。

まず、ハイレゾ音源の対応レートが、HugoではDSD128、PCM 384kHzが上限になりますが、MojoはDSD512、PCM 768kHzとなっています。

これは単純にMojoのほうが後発なので、価格とスペックが逆転しています。実際DSD512やPCM 768kHzなどという音源を聴くことは稀だと思うので、一般的な使用上はどうでもいいことだと思います。

個人的には、DSD256で録音されたアルバムがチラホラと増えてきたので、その場合Hugoでは未対応なので不利ですね。とはいったものの、ネイティブ再生にこだわらないのであれば、JRiverなどのソフトでリアルタイム・ダウンサンプルしてもさほど音質劣化は無いと思いました。(DSD64からDSD128では結構差がありますが、DSD128以上はそこまで違いが感じられません)。

もう一つ、機能面での違いは、Hugoには左右チャンネルを微妙に混ぜる「クロスフィード」回路が搭載されており、効き具合が三段階で楽しめるようになっています。Mojoにクロスフィード機能はありません。

入力ソース選択やクロスフィードは、上の黒いボタンで変更、内部のLEDで表されます

このクロスフィード機能は、不自然なステレオ録音をヘッドホンで聴く際に有用なので、Hugoのオーナーは結構多用しているようです。ヘッドホンでは違和感を感じる録音でも、クロスフィードを使えば擬似的にリアルな前方音場を形成してくれます。

Mojoでも、パソコンからUSB DACとして使う場合には、クロスフィード機能を搭載している再生ソフトはいくつかあるので(JRiverなどで)、もしクロスフィード効果が必要かどうかで悩んでいるようでしたら、まずはソフトで体験してみるのも良いと思います。

クロスフィードというのは単純に左右のチャンネルを混ぜるのではなく、スピーカーリスニングをシミュレートするために、周波数ごとに混ぜる比率を変えるノウハウがあり、各メーカーごとのクロスフィード機能で結構音が違います。

たとえば、iFi micro iDSDのクロスフィード機能はちょっと高音がシャリシャリしており、JRiverのものは逆にモコモコしていてどちらも気に入らないのですが、Hugoのは帯域バランスがよく自然で好印象でした。

Hugoのクロスフィードで唯一気に入らないのは、ON/OFFボタンが結構押しやすい場所(入力ソース選択ボタンの隣)にあるため、知らずにクロスフィードがONになっていた、なんてことが起こりやすいです。

デザイン

本体のデザインや操作性については、単純に大きさの差だけではありません。Hugoは出力端子が豊富ですが、Mojoはさすがに後発だけあって、Hugoでの不満点の多くが解決されています。

Hugoは充電にACアダプタを使います

まず、大きな違いですが、Hugoの充電にはACアダプタが必須です。これは多くの人が知らずに買ってしまい、あとで後悔していることです。MojoはUSBから充電できます。

Hugoの写真上で、左の2つのボタンは、入力ソースとクロスフィードの切り替え用で、USB端子の右にあるスライドスイッチが、電源ON/OFFです。

HugoとMojo、どちらも2つのマイクロUSB端子がついていますが、Hugoの場合は、一つがハイレゾUSBオーディオ、もうひとつが44.1/48kHz 16bit限定USBオーディオ端子です。つまり両方ともDAC入力用なのですが、Windowsでドライバが必要な「USBオーディオクラス2」と、ドライバ不要の「クラス1」で二系統になっています。

他社のUSB DACであれば、ひとつのUSB端子でもドライバの有無でクラス1・2を切り替える仕組みになっているのに、なぜHugoはこんな仕様にしたのか不明です。

一方Mojoは、片方のUSB端子はDAC用、もう片方が充電用です。あえてDAC用端子から同時に充電できないようになっているのはちょっと不便ですが、充電ノイズ混入を防ぐためと、スマホ接続時に電力を吸わないようにという配慮です。

6.35mm、3.5mmx2、RCA出力がありますが、どれも共通回路です

ヘッドホン出力についてですが、Hugo、Mojoともにどちらも3.5mmステレオ端子が2つあり、Hugoにはさらに6.35mmステレオ端子と、RCAステレオ端子があります。これらは内部的には全て共通回路なので、どれを使っても一緒です。単純に、分岐と変換アダプタが内蔵されてるといった程度のメリットだということです。

とくにHugoのRCAステレオ端子は、一見ライン出力専用の高インピーダンス仕様かと思いきや、ヘッドホン端子と共通しています。左右のグランドは一緒ですし、ボリュームもヘッドホン端子と連動、そして出力インピーダンスもヘッドホン回路と同様です。ライン出力用DACとして使うには使い勝手が悪いので、どうせならFiioなどのようにライン専用100Ω固定出力が欲しいものです。

ヘッドホン出力も、どれも全部共通回路なので、音質が同じなのはもちろんのこと、分岐アダプタと同様に、同時に複数のヘッドホンなどを接続していると、それぞれの負荷インピーダンスがお互いに影響しあうことになります。たとえばインピーダンスの上下が激しいマルチドライバBA型IEMなどを同時に何個も接続するのはよくありません。これはMojoも同様ですね。

ところでHugo発売時にとても不評だったのが、コネクタの形状です。筐体に奥まっているため、太いケーブル端子では接続できない可能性があります。また、3.5mmヘッドホン端子も奥まっているため、一部のL字プラグは使えないかもしれません。

Hugoを中古で購入する際に、注意が必要なのは、ごく初期型のHugoは、端子の穴がさらに小さく、とても使いづらいということです。

Hugo初期タイプは、接続できないケーブルが多いため注意が必要です

写真で見るとわかるとおり、初期型はどの端子も使いづらそうです。とくにRCA端子は高級ケーブルにありがちな、取っ手が太いタイプは全滅ですし、3.5mmも太いやつや、L字型は厳しそうです。

今回私が使ったモデルは、幸いNEWタイプなのですが、それでもギリギリっぽいケーブルが多かったので、初期型はできるだけ避けるのが最善です。

ゼンハイザーIE80のコネクタは大丈夫でした

シュアーのコネクタもOKです

色々と試してみたところ、3.5mmイヤホン出力は、L字型でゼンハイザーIE80と、Shure SE215のものを試してみましたが、NEWタイプシャーシであれば、どちらも大丈夫でした。

WBTコネクタもギリギリ入ります

「Chord Electronics Ltd」と「The Chord Company」はどちらもイギリスですが無関係です

RCAステレオ端子は、太くて使いづらいことで有名な「WBT」コネクタは、ギリギリOKでした。つまりWBTよりも太いコネクタの場合は干渉してしまう可能性があります。

一見高級そうな光ケーブルは入りませんでした

Audioquest Forestは入りましたが、それより上位のモデルは無理でした

意外と困っている人が多いのが光デジタル入力(TOSLINK S/PDIF)です。量販店で買った、なんだかよくわからない豪華なケーブルは、太すぎて入りませんでした。AudioquestのForestというやつがギリギリOKでしたが、抜くときに端子をつまみにくいので結構苦労します。Audioquestでも、上位クラスのCinnamonという光ケーブルはコネクタがさらに太いため、穴に入りませんでした。

高級USBケーブルを使っても無駄だよ、という意思の現れでしょうか。入りません・・
Mojoには問題なく使えます

また、Hugoは、マイクロUSBも変な凹んだ曲面になっているため、Audioquestなどのケーブルは奥まで差し込めず、使えませんでした。

Mojoでは、光デジタル、マイクロUSBともに筐体の側面ピッタリになっているので、どんなケーブルでも問題なく使えます。

唯一Mojoで不便かもしれない点は、同軸S/PDIFデジタル入力が、Hugoのような一般的なRCAではなく、3.5mmモノラル端子だということです。FiioなどのDAPと接続する場合は、3.5mm端子同士でコンパクトに済むので便利かも知れませんが、ケーブルが手に入りづらいので、据え置き用途では苦労します。

端子形状が同じだからといって、3.5mmのイヤホンケーブルなどを応用すると、高速デジタル通信に対応していないため、信号の反射やズレで劣化が起こるため、注意が必要です。とくに192kHzなどを送信する場合は、まともな同軸ケーブルでないとロックが不安定になります。

Bluetooth

HugoにはMojoに無いBluetooth入力機能がついています。Apt-Xコーデック対応なので、Apt-Xが出せるソースがあれば、そこそこの高音質が望めるようです。

実際この手の高級DACであえてBluetoothを使うというというのも、なんだか勿体無い気がしますし、「Bluetoothの電波で音質劣化が」なんて言う人もいると思うので、微妙なところです。

ようするに、Bluetoothはナシで、もっと値段を安くしてくれたら・・、と思う人は多いかもしれません。

Bluetoothでこんな使い方もできます

せっかくApt-X対応ということで、ちょっと試してみたところ、問題なく使えました。これまでの経験上、Apt-Xというのは、高音質な代わりに、接続が不安定だったり、ちょっとした電波障害でプチプチとノイズが出たり、結構過敏なので、普段は一般的なSBCコーデックのほうが良いと思っています。

その点、HugoのApt-Xは結構安定しており、スマホのXperia Z3Cで問題なく接続できました。スマホを数メートル離しても大丈夫でしたが、Hugo本体を手にとって動かしてみると、プチプチとノイズが入りました。

Apt-XとSBCでどれくらい違うのか気になったため、Apt-XのXperiaと、SBCコーデックのAK240をソースとして、ペアリングしてみました。

Bluetoothは基本的に48kHz再生なので、試しに、48kHz 24bitで、デジタル信号処理の劣化(ジッタとか)が一番顕著に確認できる、いわゆるJ-Testファイルを再生してみました。グラフはRME Babyfaceを使っています。

Xperiaからの接続はこんな感じでした

AK240からのSBC接続はこんな感じです

BluetoothはApt-X、SBCで結構変わりますね。どちらもあまり良くないことには変わりないのですが・・。測定グラフを流しっぱなしで、単純に送信デバイスを変えただけで、ここまで変わるので面白いです。(コーデックが違うので当然ですが)。

ノイズ

せっかくなので、ついでにHugoとMojoの両方で、通常のDACとしての使用時でJ-Test波形を見てみました。ちなみにS/PDIFとUSBでほぼ同じ結果になったので、下記はS/PDIFで、USBは省略しています。

Hugo 44.1kHz 16bit

Mojo 44.1kHz 16bit

Hugo 48kHz 24bit

Hugo 48kHz 24bit (充電時)

Mojo 48kHz 24bit

Mojo 48kHz 24bit (充電時)

44.1kHz 16bitと、48kHz 24bitの2つのファイルを再生してみましたが、どちらも非常に良好ですね。というか、ほぼRME BabyfaceのADC性能限界で、あまり意味がありません。

HugoはACアダプタ接続時もグラフにまったく変化が無かったのですが、MojoはUSB充電器を接続すると、15kHzにほんのちょっとしたノイズが乗りました(といっても、全く聴こえないレベルですが・・)。どちらにせよ、充電による音質劣化は無さそうです。

昔のCDプレイヤーやアシンクロナス以前のDACの頃は、ジッタのJ-testは結構重要でしたが、最近の24bit対応アシンクロナスUSB DACの場合、そこまで気にするレベルの乱れは無いみたいですね。

PCの内蔵オーディオ

ちなみに、同じファイルをパソコン内蔵のサウンドカード(ASUS Maximus Gene VII)で再生してみると、こんな感じになります。最近のサウンドカードは意外と優秀なようです。

そういえば、関係ない話ですが、ノイズといえば、このあいだ家庭のパソコンからMojoをDACとしてAVアンプに接続して使っていて、音楽再生中に別のUSBケーブルでMojoの充電を始めたところ、AVアンプのスピーカーから膨大な「ピーーー」というノイズが発生しました。Mojoの充電ケーブルを抜くと、ノイズが止まります。

試行錯誤した結果、原因は、Mojo充電のためパソコンのUSBグラウンドにノイズが乗り、それがパソコンのビデオカードから、HDMIケーブルのグラウンド経由でAVアンプに乗って、それが発振していたという、回りくどいアースループ現象でした。結局AVアンプのコンセントアースを浮かせることで解消しましたが、やはりこういうトラブルって実際起こるものだな、と関心しました。

アンプの出力

Hugoのほうが筐体が大きいため、出力もさぞかしハイパワーなのだろう、と思うかもしれませんが、実際HugoとMojoはどちらもほとんど同じ出力です。

最大ボリュームで、0dBFS(フルスケール)の1kHzサイン波を再生したグラフですが、両者はピッタリと同じ曲線に沿っています。実はHugoよりもMojoのほうが若干高い電圧を出せるのが面白いですね。(とはいっても、こんな大音量ではイヤホンか鼓膜が爆発してしまいます・・・)。

ヘッドホンアンプの出力電圧

HugoとMojoはどちらも、ボリュームを上げ過ぎると波形が潰れてしまうため、注意が必要です。そのため、グラフの実線はクリッピング有りの瞬間最大ピーク電圧で、その下の破線は、1kHzサイン波が潰れない(歪まない)ギリギリのレベルにボリュームを落とした場合の電圧です。

ちなみに、この破線が実線に沿わずカクカクしているのは(特に50→100Ωのところ)、Hugo、Mojoともにデジタルボリュームなので、クリッピングしない音量に合わせる際に、ワンクリックごとのステップが存在するからです。

無負荷時でも最大音量では過激にクリッピングします

ボリュームを下げていくと、バイアスで偏っています

実際のサイン波形を見ると解るように、ボリュームがMAXだと、無負荷時でも上下ともに膨大なクリッピングが発生しています。

また、ボリュームを下げていくと、アンプのバイアスのためグラフ下方のクリッピングが深いです。


Hugo 3Ω負荷で、クリッピングしないようボリューム調整

Mojo 3Ω負荷で、クリッピングしないようボリューム調整

とても大きな負荷(3Ω)をかけた状態でクリッピングしないようボリューム調整をすると、両者とも2.5Vp-p程度を維持しています。Hugoではゼロクロス歪みのような変なものが見えますが、Mojoにはありませんでした。スコープのトリガは全く一緒なので、なにが原因でしょうね。

どちらにせよ、3Ωで2.5Vp-pというのは、非現実的な低インピーダンス、低能率ヘッドホンなので、実用上は両者の出力に大差は無いということです。

高周波の減衰

前回Mojoについての記事で、Mojoは一般的なヘッドホンアンプとは違い、低インピーダンスヘッドホンを接続すると高域が減衰される、ということを書きました。

これについては、Chordによる意図的なアンプ回路特性ということなのですが、ではHugoはどのような感じでしょうか。

テストは、192kHz 24bitのWAVファイルで、20Hzから30kHzまでスウィープする波形をMojo・Hugoから出力しました。

Mojo・Hugoのボリュームは、あえて最大音量ではなく、実際のリスニング時を想定して、無負荷で200mVrmsに合わせています。

この状態で、低インピーダンスヘッドホンを想定した、4Ωと8Ωのダミー負荷を与えました。また、実際のイヤホンの一例として、Westone UM-Pro30を接続してみました。UM-Pro30は公称56Ωですが、実際は5kHz以上では20Ω程度まで下がる特性です。

入力はRME Babyface 192kHz 24bitで、4096バッファのHanning窓です。グラフは見やすいように5kHzから24kHzまでを表示しています。

ちなみに、もしかしてUSBとS/PDIFで挙動が異なるかと思い、両方試してみましたが、全く同じ結果になりました。つまりパソコンのUSBドライバの設定ミスなどの問題は無いと思います。

Hugo、Mojo、そしてResonessence Herusの比較


Hugoでは、高域の減衰がほとんど無いですね。8Ω負荷でも、24kHzまでの減衰が-1dB未満に収まっているので、聴感上は気にならない程度です。UM-Pro30のグラフでは、ほぼ無負荷時と同じ出力を維持しています。

一方でMojoは、ヘッドホンのインピーダンスが極端に下がると、高周波での定電圧駆動を維持できなくなっているため、一般的なヘッドホンアンプとは音色が異なるようです。

とはいっても、8Ωとかの話なので、たとえば50Ω以上のヘッドホンであれば、ほぼフラットな挙動になるということです。実際、多くのヘッドホンメーカーが600Ωなどの高インピーダンスヘッドホンにこだわるのは、このようなアンプの電流出力特性に影響されにくいという理由からです。

おわりに

MojoとHugoを比較してみましたが、それぞれ使用感や特性に結構な違いがあります。どちらにせよ優秀なDAC・ヘッドホンアンプなのですが、Hugoに価格相応のメリットがあるかというと、微妙なところです。

今回はあえて音質の違いについて深く語りませんでしたが、このレベルのヘッドホンアンプでは、違いは好みの問題で、優劣はつけがたいです。

個人的には、Hugoのほうが微細なアタック感が充実しており、「キラキラ」したサウンドが得られるため、内容の濃いクラシック録音などでは幾分か好みかもしれません。その点、長時間使っていると聴き疲れもしやすいので、もうすこし中低域の質感を重視したMojoのほうが、落ち着いたヘッドホンリスニングには適しているとも思います。

ようするに、サウンドの汎用性ではHugoのほうが一枚上手で、音色のクセというか魅力はMojoのほうが強く感じられます。

実際、このMojoのサウンドに「魅力」を感じた人が多いからこそ、これだけ人気の商品になったわけですし、そういった意味では「良い音」だと思います。

もし双方が同じ価格でしたら、なかなか優劣の判断が難しいと思うのですが、これだけの価格差があると、私を含めて、脳内の固定概念で「高価なほうが絶対高音質なはず」というバイアスがかかってしまいがちで、純粋な比較が難しいです。

個人的な意見としては、Mojoというのは、音質や駆動力において一切妥協せず、Hugoで得た経験をもとに、使用感の欠点を改善した、素晴らしい商品だと思います。